2009年4月13日月曜日

北欧は格差の小さい社会だが……

 北欧、つまり北ヨーロッパの国々は、格差の小さい社会であるような印象を、たいていの人は抱いていると思う。ただ、自然に格差のない社会になっているわけではなく、懸命に努力して格差を減らしているという印象も受ける。
 とはいえ、地理的な条件から格差がなくなっている部分がないわけではないようだ。
 格差を示すジニ係数などについてものを読んでいたら、ニューヨークのジニ係数について述べてあった。
 ジニ係数Gini's coeffientとは、主に社会における所得分配の不平等さを測る指標で、0に近いほど格差が少なく、1に近いほど格差が大きい。
 ニューヨークでは、春先にはジニ係数が小さくなり、秋には大きくなるそうである。毎年、そんな具合だそうだ。
 冬の間に、いったい、何が起こるのか?
 ホームレスが凍死することで、ニューヨーク市内にいる底辺層の住人が大幅にいなくなってしまうのが原因だそうだ。
 北欧は格差が小さい理由に関して、底辺層の住人が冬の間に減るということが少しはあるのではないかと考えたのである。ところが、これを検証する方法がわからない。
 また、アイルランドも、農業などに関して、昔から豊かであるとはいえない社会なのであり、互いに助け合わなければならないところであるのだが、このアイルランドもまた、日本などと較べれば、格差の小さい社会である。
 自然環境が厳しいがゆえに、格差が小さい社会と、格差が小さくなくはないけれども、凍死したり、餓死したりすることがない暖かい(あるいは暑い)国とでは、どちらがよいのであろうか?

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和歌山県, Japan
早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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