2009年4月12日日曜日

「いらっしゃいませ」の本当の意味は「万引きするな、おい、こら」である。

B〇〇K 〇FF(BOOK OFFとはかぎらない)とかいう古本屋に入ると、「いらっしゃいませ」と店員のひとりが言い、それに呼応して、ほかの店員がつぎからつぎへと「いらっしゃいませ」と言う。うざったらしいこと、この上ない。

コンビニエンス=ストアでも、店舗によっては「いらっしゃいませ、こんにちは」と店員がつぎからつぎへと言う。

あまり意味のある発話行為とは思えないでいた。

ところが、これには意味があった。

万引き防止だ。

「いらしゃいませ」と声をかけることで、「客としての自分は店員に注目されている」と思い知らせる作戦である。「注目されている」と思わせると、その客は万引きしなくなる。

だから、この手の店で「いらっしゃいませ」と言っているのは、本当は「いらっしゃいませ」と思っているわけではなく、万引きしにくくするために「いらっしゃいませ」と言っているにすぎない。つまり、「おまえの存在にこちらは気づいているから、万引きしたら、気がつくぞ。万引きするなよ、おい、こら」というメッセージを伝えているにすぎない。

なんか、ムカつかないかな?

店によっては、というか、店員によっては、この人は万引きするタイプではないと判断して、私に対しては「いらっしゃいませ」とは言わなくなる店がある。そういう店は、「袋は要りません」と言った場合でも、買った商品にシールを貼ったりはしない。そういうところには好感を抱いている。

その一方で、いつまで経っても、「いらっしゃいませ」を連発する店は、行かないようにしている。自分の判断で行動できない店員しかいないか、あるいは、マニュアルを一方的に強制するオーナー・店長の店であるかのいずれかであるからだ。

硬直したシステムほど、たちの悪いものはない。

「いらっしゃいませ」を連発する店舗は、あるいは、万引きをするのが当然のような客層が中心の店舗(てんぽ)なのかもしれない。万引き常習者が集まる店舗というのは、どういうものなのだろうか? それはわからない。

が、いずれにしろ、「いらっしゃいませ」を連発する店は、あまり気分のよいものではない。おれのことは、ほっといてくれよと思う。

しかしながら、世の中には、いろんなタイプの人がいるもので、「いらっしゃいませ」と声をかけられることで、普段はだれからもその存在を顧(かえり)みられない人にとっては、唯一といってよいくらいに、自分のことを注目してもらえる機会であって、そういう人にとっては、うれしいことなのかもしれない。「声かけがしっかりしていて、好感のもてる店でした」とブログなんかで書いている人もいる。でも、そういう人は、よほど孤独なのだろう。知らない人に声をかけられてうれしいという人の気持ちが、私にはわからない。

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和歌山県橋本市出身。世界文化遺産である高野山の麓です。
和歌山県立橋本高等学校を経て、早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業。
B型Rh+。天秤座。家紋は「丸に九枚笹」。
大叔父(おおおじ)は精鋭集団である帝国陸軍航空審査部所属で、「キ61(きろくいち)の神様」と呼ばれた坂井雅夫少尉。キ61は三式戦闘機「飛燕(ひえん)」のことである。

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