2009年4月2日木曜日

100g当たりで物の値段を考えてみた。

 自動車を高価な買い物だと考える人がいる。しかし、100g当たりで考えると、それほどでもない。

 ダイハツ工業ミラMira Lだと、118円/100gである。豚のこま切れよりもちょっと高いくらいだ。

 ベルツェデス=ベンツの場合、S550は、1327万円(税込み)だけれども、100g当たりで考えると、680円である。100g5,000円松坂牛のほうがよっぽど高価である。ちなみに、このことを指摘したときに、「松坂牛を2トンも買う馬鹿がどこにいる!?」「有機物と無機物を比較するのは間違ってへんか?」と反論された。

 本田技研工業スーパーカブ90デラックス Super Cub 90 Deluxeは、100g当たり227円である。単位重量当たりでは、ダイハツのミラのおよそ2倍である。

 1カラットの最高級のダイアモンドは、100万円くらいである。1カラットは0.2gなので、100g=500カラットとなり、1カラットの最高級ダイアモンドが500個で100gとなる。100万円×500個=5億円だ。うーん、ただの炭素のくせに。

 楽器の場合はどうだろう?
 ヤマハグランドピアノCFIIISは1417万5千円(税込み)だが、重量は500kgもある。グランドピアノは普通、330kgくらいだから、相当に重い。よい材料を使うと重くなるのだろう。で、100g当たり2835円だ。
 ヤマハアコースティック=ヴァイオリンアルティーダArtidaのラインナップにあるYVN200GならびにYVN200Sはともに94万5千円(税込み)である。ところが、ヴァイオリンは500gもないから、100g当たりで考えると、すごく高価なものになってしまう。100g当たり18万9千円だ。
 2億円のストラディヴァリウスだと、100g当たり、4000万円だ。
 まあ、楽器は、「物」に対してではなく、「音色」にお金を出すものだからな。100g当たりで考えるには、適していない。

 以上、ものごとを数字で考えるのは、一般的には、きわめて有効な手段であるが、見当違いのことを数字で考えても、無意味だという例である。

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和歌山県, Japan
早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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