広島にはウラニウム型原子爆弾が、長崎にはプルトニウム型原子爆弾が投下された。
この点を指して、アメリカ合衆国は「人体実験」を行なったと見なすことができる。
もしも、効率よく攻撃するのであれば、重量が少なくて済むウラニウム型原子爆弾に統一し、さまざまなサイズのウラニウム型原子爆弾を事前に製造しておいて、広島での結果に基づいて、小倉あるいは長崎に投下するのであれば、このくらいのサイズのものが最も効率的であると計算することができる。
にも拘(かか)わらず、敢(あ)えてプルトニウム型の原子爆弾を投下している。これは、種類の違う原子爆弾による殺傷力を比較するための人体実験だと考えられても仕方がない。
こうしたことを、少なくとも、30年前の日本では教育現場では教えていなかった。被爆国ではないドイツでは、ごく普通に教えられていたにも拘(かか)わらず、である。
ところが、うちの生徒からの話によれば、最近では、原子爆弾による人体実験という説明が、公立中学校でも教えられるようになっているそうだ。
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