2009年8月22日土曜日

「性ビールサービス」

 近所に「軍鶏八(しゃもはち)」という店がある。入ったことがないから、よくはわからないが、「軍鶏(しゃも)」とあるのだから、ちょっとした高級焼き鳥屋なんだろう。その店のチラシが、開店10周年記念ということで、郵便受けに投げ込まれてあった。手書きの原稿をコピー機で複写したものだった。

「このチラシをご持参の方に、性ビールサービス」

「性ビール」とは、いったい、何なんだろうかと、一瞬、悩んだが、どうやら、「小生ビール」、つまり、「生ビール(小)」、あるいは、「生ビール、小ジョッキ」のことらしい。しかし、手書きの文字が、どう見たって「性ビール」にしか見えないのだ。
 はじめは、小学校のときに漢字の稽古(けいこ)をきちんとしていない人が書いたものかとも考えたが、ほかの部分の文字は、むちゃにひどくはない。
 そうなると、考えられることは、ひとつだ。
 店側の意図的な作戦だ。つまり、わざと「性ビール」と読めるようにして、客を誘(おび)き寄せる作戦だ。
「性ビール」とは、いったい何なんだと思った客がやって来て、ひととおり註文をしてから、読み上げるのは恥(は)ずかしいので、チラシの「性ビール」を指差しながら、「これも願いします」と言って、ちょっとわくわくしながら、何が出てくるのかを期待しながら待つ。すると、小さなジョッキに入った生ビールが出てきて、客は「性ビール」ではなく、「小生ビール」=「生ビール(小)」のことだったのかと悟(さと)り、にやりとするわけだ。
 と、まあ、ここまで想像したのだけれど、軍鶏八(しゃもはち)に足を運んでいないので、これが正しいかは不明である。もしかすると、本当に「性ビール」というものが出てくるかもしれない。それがどういうものかは、想像できないが。
 また、この作戦は東京だからできるのであって、関西、とりわけ、大阪でやったら、客が暴れるような気がする。

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和歌山県橋本市出身。世界文化遺産である高野山の麓です。
和歌山県立橋本高等学校を経て、早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業。
B型Rh+。天秤座。家紋は「丸に九枚笹」。
大叔父(おおおじ)は精鋭集団である帝国陸軍航空審査部所属で、「キ61(きろくいち)の神様」と呼ばれた坂井雅夫少尉。キ61は三式戦闘機「飛燕(ひえん)」のことである。

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