2009年8月18日火曜日

無理に大学に進学しないほうがよい場合

 今は、大学が700以上もある。大学の進学率も男性の場合は50%を超えている。
 同じ会社で、大学卒業者が優遇されているのを見て、なかには、自分の子どもは大卒にしたいと考える高卒がいるのは理解できる。しかし、聞いたこともないない大学に進学させることに意味はあるのであろうか? たぶん、それほどの意味はないだろう。親のコネで入社する場合を除けば、聞いたこともない大学・知名度のない大学に進学しても意味はない。
 就職に関して、「大卒枠」「高卒枠」というものがある。
 学力・能力が低く、向学心が高くないのに、大学に進学すると、「高卒枠」の就職には応募できない。
 大学中退という学歴のフリーライターがゴミ収集の仕事に応募したところ、「高卒枠」の仕事だということで、書類選考で落とされたそうだ。彼によれば、大学中退なのであるから、「高卒枠」は大丈夫だと思っていたのだが、大学中退ということは、大学に進学するために必要な入学金などが出せるような家だということで、書類で落とされたそうだ。
 わからなくもない処置だと思うのだけれど、大学中退者にとっては腹立たしい出来事かもしれない。
 勉学熱心でもないのに、大学に進学・卒業すると、大卒枠の就職試験では筆記試験の点数が足りず、採用されない。
 かといって、高卒枠には応募すらできない。
 となると、「学歴不問」の企業しか就職できなくなる。そういうところは、労働条件が悪そうだ。
 ある予備校講師は、偏差値50以下の大学なら行かないほうがよいと言っているが、これは単に、もっと勉強しろという意味ではなく、本当に、不利な方向に進んでしまうということであろう。少なくとも、そうとも把(とら)えることができる。
 現実問題として、駄目大卒によって、「逆学歴詐称」が横行している。
 横浜市役所では、700人もの職員が、学歴を低く、高卒と偽(いつわ)って採用されていることが発覚した。大阪市役所でも、400人もの職員が、逆学歴詐称によって採用されていることが判明した。ほかの地方自治体などでも同様のことが発覚している。
 こうしたことを考慮に入れると、多少の例外はあるが、戦前から大学であるところを除けば、進学する意味はないような気がしてくる。

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和歌山県, Japan
早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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