このこと自体は、べつに問題ではなく、6年間を3つに区分けして、それぞれの時期の目標を掲げていても、かまわない。
学校選びの際に、担当の教員が、6年間の持ち上がりなのか、それとも、中学1年・2年担当の教員が、ずっと中学1年・2年の担当のままなのかをチェックしたほうがよい。
もしも、3つの段階にわけて、それぞれの段階を担当している教師が、ずっと同じ段階を担当しているようであれば、教育効果はいささか低くなる。
中学3年・高校1年を担当している教師は、その時期に教えることしか知らないので、実際の大学受験でよく出題されるところと、そうでないところの区別ができなくなる。その結果、軽く流してよいところも、重視すべきところと同じ比重でもって教えようとする。ここに時間とエネルギーの無駄が生じる。この傾向は、文系科目に強く見られる。
ちょっと調べたところでは、3期体制にしているところで、職員室が3つに分かれているようなところは、教師が同じ段階の生徒を教えるだけであったりする。
教師の賃金の安いところは優秀な人材を集めるのが難しく、2年分のところだけのスペシャリストに養成するほうが、コストを低く抑えることができる。大学受験を念頭においた効率のよい指導を目指しているのではなく、コスト削減が大きな目的である場合もなくはないようである。
ところが、2年分のところしか教えていないと、全体の流れの中で、大学受験を考えた場合、どういうところを削ればよいのかがわからず、すべてを教えようとしてしまう。無駄が多くなってしまう。
このあたりのことは、調べられるのであれば、調べておいたほうがよいだろう。
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