2009年3月20日金曜日

「小泉今日子 全裸以上」に騙されたことがあるんだけど……

 1986年11月のある日、夕刊を読んでいた。紙面の下に、週刊誌などの広告が載っていたんだが、突然、「小泉今日子 全裸以上」という文字が目に入った。

 なんだと! 「全裸以上」と書いてあるではないか? たとえば、「5以上の整数のとき」といえば、5という整数は含まれる。ということは、「全裸」を含むはずだ。いや、含まなければならない(このあたり、正常な判断力を失っている)。
 こ、こ、これは、ぜひとも観ないといけない。即座に近所のコンビニエンス=ストアに突撃した。

 ひとつ、困ったことがあった。掲載誌は「週刊プレイボーイ」なのだ。
 うーん、困った。
 本当に困った。
 コンビニで堂々と「週刊プレイボーイ」を立ち読みする度胸はない。
 かといって、買う勇気もない。
 目をやると、若い女性がレジ係ではないか!? 
 若い女性のいる前で、堂々と「週刊プレイボーイ」を立ち読みできる若者はどれほどいるのであろうか? ましてや、レジで買えるはずもない。
 そうして、「週刊プレイボーイ」にちらちらと目をやりながら、ラックの前を行ったり来たりしながら、迷いに迷った。
 そもそも、過半数の記事を読むようでなければ、立ち読みで済ますタイプなのだ。だから、グラビアひとつのために週刊誌を買う習慣はない。「週刊文春」や「週刊新潮」なんかで気になる記事があっても、たいていは図書館で読むだけだ。
 ところが、である。「週刊プレイボーイ」は図書館に置いていない。
 
 結局のところ、勇気をふりしぼって、購入することにした。
 コンビニの外から見える位置で、10分間、立ち読みすることによって、近所の人、数人に目撃されるリスクを犯すよりも、たかだかひとりの女性店員にだけ、恥をさらすだけのほうがましだと考えたからだ。

 死ぬほど恥ずかしい思いをして「週刊プレイボーイ」を買った。雑誌をにぎりしめて、ダッシュで下宿に戻った。

 小泉今日子のレントゲン写真が載っていた。

 

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和歌山県橋本市出身。世界文化遺産である高野山の麓です。
和歌山県立橋本高等学校を経て、早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業。
B型Rh+。天秤座。家紋は「丸に九枚笹」。
大叔父(おおおじ)は精鋭集団である帝国陸軍航空審査部所属で、「キ61(きろくいち)の神様」と呼ばれた坂井雅夫少尉。キ61は三式戦闘機「飛燕(ひえん)」のことである。

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