2009年3月21日土曜日

Canberraとinputの発音

 Canberraはオーストラリアの地名で、inputは「入力」の意味だが、Canberraとinputの発音を辞書で調べると、こうなっている。

Canberra
/kæˈnberə/

input
/ɪˈnpʊt/

 なお、発音記号の/ˈ/は、その直前の母音に強勢(stress、いわゆるアクセント)があることを示している。
 英単語・英文を自動的に発音記号に変換するサイト(「英語を学ぼう」)で発音記号にして、それを複写・貼り付け(コピーアンドペースト)をしている(日本で長く用いられてきたジョーンズ(Jones)式でないと困る場合は、英語-発音記号カタカナ変換のサイトでジョーンズ式の発音記号にしてくれるよ)。

 発音記号を見ると、/b/や/p/の前に/n/があるのは、変だと感じないかな?
 b、pは、破裂音で、いったん、上下の唇がくっついてから、音を発する。mは上下の唇がくっつくが、nはそうではない。だから、b、pの直前にある「ん」の音は、mの音になる。mは上下の唇がくっつくが、nはそうではないからだ。

 英単語の綴(つづ)りは、b、m、pの前の「ン」はmであると中学生や高校生に教える。その例外は、自分の知るかぎりでは、Canberraとinputなのである。

combat 闘い
combination 組み合わせ
combustion 燃焼
compare 比較する
compensation 償い
company 仲間、会社
compass 羅針盤
compassion 同情
compulsive 強制的な
computer コンピュータ
command 命令
commisioner 理事
commemoration 祝賀
impedance インピーダンス▼交流における電圧の電流に対する比
imprudence 軽率、無分別
impatient 気短な
temper 気質
resemblance 類似

 こんなぐあいである。

 日本語でも、同じだ。たとえば、「しんぶん(新聞)」は、ヘボン式ローマ字表記で、shimbunと綴(つづ)るのは、あとにつづく-bun(ぶん)の-b-の影響を受けて、shin-(しん)の-n-が、-m-に変化しているからだ。nを発音した直後にbやpを発音するのはむずかしい。「間(ま)」をおかないと、-nb-や-np-は発音できない。

 実際には、おそらく、だれもが、
Canberra
/kæˈmberə
input
/ɪˈmpʊt/ 
と発音しているはずなんだが、どういうわけか、-n-のままなんだよな。

 不思議でならない。

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和歌山県, Japan
早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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