2009年3月23日月曜日

「ちっともすごくないとだれもが思ってしまうが、自分だけ密かにちょっと自慢に思っていること」選手権をやったことがある。

 「ちっともすごくないとだれもが思ってしまうが、自分だけ密(ひそ)かにちょっと自慢に思っていること」選手権というものをやったことがある。
 ルールは簡単だ。自分では自慢に思っているが、だれもそれをたいしたものだとは思わなければ思わないほどえらいというものである。

 意外なことに、だれにでも、こういった種類の自慢はあるものだ。

 まずは、私の自慢。

陸上部員以外の1500メートル走の校内記録保持者で、少なくとも15年間は記録更新されなかった。

 あまりにもしょぼい自慢なので、高評価が得られなかった。「陸上部員以外」ってところが、「ちっともすごくない」感を出しているが、記録そのものが悪すぎるし、笑えるところがない。

 つぎは、少しはすごいが、だれもがうなるほどではないもの。

京都大学卒業後、日本に帰国することなく、連続して2年以上、ザンビアに住んだ初の日本人である。

 この自慢が、ウケないのは、ザンビアの知名度の低さにある。たいていの場合、「ああ、あのザンビアに2年連続して住んだ初の日本人なのか!」とはならない。そもそも、ザンビアがアフリカにあるのか、南アメリカにあるのかさえ知らないのが、普通の日本人だろう。ザンビアの知名度の低さゆえに、「すごくなさ」が伝わらない。

 だれもが優勝だと認めた自慢は、こういうものだった。彼は、とある外国語大学を卒業後、会社員をしていたが、経営学に興味あって、なんとなく慶應義塾大学大学院を受験したら合格したという経歴である。

慶應義塾大学の大学院生の運動会(体育祭)の腕相撲大会で、2年連続優勝した。

高い評価を得て、笑ってもらえた理由:
 腕っ節(うでっぷし)はそれなりだが、それでも、東海大相模や帝京高校では腕相撲でチャンピオンになれそうにないという点で、「すごい」と思わせない。
 さらに、「慶應義塾大学」が、軟弱なイメージを倍化させている。

 いちばん、趣旨に反した答えの例。

早稲田大学大学院(文学研究科フランス文学専攻)の入試で、筆記試験に関しては、過去数年も含めて、他の追随を許さぬ断然トップの成績で合格した。

 だめだ、こいつは。この選手権の趣旨がわかっていない。
 当然、袋叩きにされた。 

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和歌山県, Japan
早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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