2009年3月3日火曜日

四者択一なら、以前は、3番の正解率がいちばん高かったが、最近のセンター試験の科目によっては2番の正解率が高い場合が増えてきたが、これも学力低下のあらわれであろうか?

 一般に言われていることであるが、四者択一(四択)の場合、正解率の高い順は、3番・4番・2番・1番であるとされている。最近でも、どこかの新聞の記事で、四択なら3番が正解である確率が最も高いと述べている人がいた。

 ところが、センター試験の科目によっては、2番が正解であった場合がいちばん多いということが増えてきた。

 3番が正解である確率が高い理由はこうだ。
 「絶妙なひっかけ」がある場合、それを1番ないし2番におき、正解を3番ないし4番におく。すると、学力が充分でない受験生や、そそっかしい受験生は、「ひっかけ」としておかれた1番ないし2番の選択肢を、最後までよく読まずに選ぶということをしてしまう。
 逆に、この問題は難しいという場合に、1番ないしは2番に正解をおくことで、正解率が極端に低くならないように配慮することもある。中堅大学あたりでは、この大学を受験するレベルの受験生に、この問題は難しすぎるだろうという場合には、1番が正解であることが多い。

 2番が正解であるものが多くなっているというのは、それだけ、受験生の学力が低下していることの反映であるようだ。
 従来のひっかけ方で選択肢を作成すると、平均点が6割を大きく下回ってしまうから、教科書レベルが理解できていれば6割くらい得点できるというセンター試験の趣旨に反してしまう。
 逆に、問題内容のレベルを落として、設問の作成方法を変えないままだと、平均点が6割くらいというのは確保できても、問題そのもののレベルが低くなりすぎてしまい、場合によっては、「これは大学受験の問題か!?」と批判を招きかねない。
 以上の理由から、問題のレベルを下げずに、選択肢の並べ方を工夫することで平均点を維持しようとしているのではないかと思われる。

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早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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