「天声人語」の執筆担当者の年収がいくらなのかは不明だが、朝日新聞社では、早い人で、50代前半で年収2,000万円くらいだそうだから、2,000万円くらいだとしておこう。
「天声人語」の執筆担当者は、「天声人語」以外の記事は書かないそうである。翌日分の「天声人語」を書き終えると、1日中、ぷらぷらして、資料室で、文献を調べたり、のんびりしているようだ。「天声人語」以外には何も執筆していないということは、年間に書いた「天声人語」の総文字数で、年収を割れば、1文字あたりの値段が割り出せるわけだ。
「天声人語」1回分の総文字数であるが、最初の行頭を下げてある空白の部分は文字として数えないものとする。
句点(。)と改行とを同時に示す「▼」は、1文字とみなす。
すると、1回あたりの総文字数は623文字となる。
毎日、掲載されているが、年間の掲載回数を考える場合、「新聞休刊日」の分を引いておかなければならない。新聞休刊日は、年間12回である。
365-12=353
つぎに、年間総文字数である。
623文字×353回=219919文字
1文字あたりの単価を算出する。
20,000,000円÷219919文字=90.942574
1文字あたり、約91円となる。とんでもないくらいに高い。
10文字で、909円となる。コンビニエンス=ストアのアルバイト店員の時給よりも「天声人語」10文字分のほうが高い。
1回の掲載分で考えるほうが、もっとわかりやすいだろう。
91円×623文字=56,693円
掲載分1回につき、およそ5万7千円である。
政治や経済について論じる前に、自社の給与体系を論じたほうがいいんじゃない?
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