そこで、まず、「ヴァイオリン=パンク=バンド」を提唱してみた。ヴァイオリン=パンク=バンドについては、以前、ベーシスト最強理論で述べているのだが、このアイデアは即座に却下された。ヴァイオリンの弾けるやつがいないのだという。
つぎに提案したのが、「女装バンド」だ。
質問者の通う高校は男女共学であるから、「女装バンド」はインパクトがある。男子校だと、学園祭で女装する輩(やから)は、むやみに多い。なんでそんなに多いのだと思うくらいだ。女装コンテストまであったりする。
質問者の身長が188cmなので、メンバーの身長を、できれば、180cm以上、少なくとも175cm以上で揃えて、女装すると、なかなかのものになるはずだ。
これも却下された。
そのつぎに提案したのが、オリジナル=ピックをばらまくというアイデアである。
首都圏では、あまり見かけないが、関西では、餅撒(もちま)きという風習がある。餅撒(もちま)きというのは、神事に際して集まった人々に餅を撒く行事である。
餅のかわりに、ギターのピックでやるのである。
その場合、オリジナル=ピックにして、たとえば、つぎにような文言(もんごん)を入れる。
◇◇高学園祭
209.05.31
〇〇〇〇〇
〇〇〇〇〇にはバンド名を入れる。
これは記念品になる。
たとえば、つぎのようにする。
本当は3曲演奏するとして、名目上は2曲の演奏ということにして、1曲目の演奏終了時に、オリジナル=ピックを30個くらいをばら撒(ま)く。その上で、2曲目が終わったときに、アンコールが盛大にあれば、オリジナル=ピックを100個くらいをばら撒(ま)くと宣言する。また、予算に余裕があれば、オリジナル=ピックをつかった携帯用ストラップも30個くらい製作していおく。それも最終的にはばら撒(ま)く。
こんなふうにすれば、ギターのオリジナル=ピック目当てで、盛大にアンコールが行なわれるだろう。
なお、選曲についても述べておこう。
気合いをいれてオリジナル曲で勝負しても、あまりウケない。耳馴染(みみなじ)みのない曲だと盛り上がりにくい。だれもが知っているような曲にしたほうがよい。
1959年に結成されたザ=べンチャーズThe Venturesは、今でも、毎年、日本でツアーを行なっている(2009年の夏は、今のところ、12週間で54ステージの予定。1930年代生まれのメンバーもいるのに)。1999年以降は、年2回だ。そんなザ=ベンチャーズでも、前年、日本で流行した曲もツアーで演奏している。昔の曲だけではウケないし、まったくの新曲もむつかしいので、日本で流行した曲を入れているのだろう。「ロックの殿堂」The Rock and Roll Hall of Fame and Museum入りしているザ=ベンチャーズでさえ、こうした工夫をしているのであるから、アマチュア=バンドならば、なおさらであろう。
以上のことから、耳馴染みのある曲を中心にするのよいと思われる。オリジナル曲を入れるとしても、いわば、ありきたりの展開をする曲にかぎるべきだろう。
オリジナル=ピックをばら撒(ま)くことに関して、懸念(けねん)されることがなくもない。餅撒(もちま)き文化が定着していない東京の都市部では、ばら撒(ま)かれたものを拾うという行為は、卑(いや)しいと考えられなくもないので、期待されるほどの効果はないかもしれない。
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