2009年5月26日火曜日

無理のある社会体制はだいたい70年で崩壊する。

 どういうわけか、無理のある社会体制は、70年くらいで崩壊する。例を挙げよう。

ソビエト社会主義共和国連邦
成立 
1922年
崩壊 
1991年

 69年後に崩壊している。

 明治維新から大東亜戦争(第2次世界大戦)敗戦に至るまでは、日本が望んだわけではなく、帝国主義の列強に挟まれ、知らず識(し)らずのうちに(?)、軍国主義となったといえなくもないが、無理のある社会体制だったといえる。

明治維新から大東亜戦争敗戦
明治維新 
1868年
大東亜戦争敗戦 
1945年

 77年後だ。

 鎌倉幕府そのものは無理のある社会体制ではなかったといえなくもない。しかし、御恩と奉公の秩序を維持するには、戦争で勝てば、新たに獲得した領地を家来に分け与えなければならないが、元寇(げんこう)によって、そのシステムが維持できなくなった。戦争に勝ったのに、領地を与えることができなくなった。元寇によって、無理のある社会体制になったといえなくもない。

元寇と鎌倉幕府崩壊
第1回元寇(文永の役)
1274年
鎌倉幕府崩壊
1333年

 59年後だ。

ルイ15世即位とフランス革命
ルイ15世即位
1715年
フランス革命
1789年

 74年後だ。
 ルイ14世のときから、国民に重税を課していたではないかという反論がありそうだけど。

 こういうちょっとした知識を使うだけでも、わからない問題の正解が推測できる。とくに選択肢のある問題なら。
 受験のテクニックという場合、そのテクニックを使えば、100%正解できるものでないといけないと思っている人がいるけれども、このテクニックを使えば、100%正解できるものなど、その辺に転がっているものではない。むしろ、100%正解できるとなると、それは、受験テクニックというものではなく、「当たり前の手法」となってしまう。本当の受験テクニックとなると、その手法を使えば、未知の問題の3分の1が正解できるようになるようなものでしかなかったりする。「3分の1」だとがっかりするかもしれないが、それが積み重なれば、大きな違いとなる。
 「無理のある社会体制は70年くらいで崩壊する」のように、まったくわからない問題が5問あれば、そのうちの3問が正解できるくらいのものを大量に仕入れ、わからなくても正解できる問題を可能なかぎり増やすのが、選択肢のある問題の対処方法である。
 憶えたことを正解できるというのは、小学生でもできることであって、中学受験・高校受験・大学受験では、こうしたことができるようにしなければ、損をする。
 これを「邪道」だと思う人は、これまでの試験、高校受験・大学受験のみならず、資格試験や就職での採用試験で、損ばかりしているということになる。
 真面目すぎるのも、なんだかなあ。

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和歌山県, Japan
早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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