2009年1月6日火曜日

東京タワーの色は何色?

 東京タワーの色で論争になった。
 東京タワーは朱色で、これは鳥居の色で、すこぶる日本的だと考えていた。ところが、生徒たちが、東京タワーは赤だという。
 金鉱ではたいてい水銀鉱石も採れ、水銀鉱石の辰砂という赤い金属を使って、鳥居に色をつけていた。結界・魔よけの意味で鳥居を朱色にしていた。また、防腐作用もあった。
 鳥居の朱色にはそういう由来があるのだから、当然、東京タワーのあの色も、鳥居の朱色に由来するものだろうと漠然と考えていたのだ。エッフェル塔は、この点で、無粋な色をしていると思っていた。
 ところが、うちの生徒はだれも朱色だと思っていなかった。赤だという。
 そういわれてみると、鳥居の朱色の由来を知らない者が東京タワーを見れば、赤だと思うのはそれほど変だとは思えない。
 東京タワーの色をほぼ自動的に鳥居の朱色と結びつけていたのは、実家の近所に丹生都比売神社があるからかもしれないと思った。

 丹生都比売神社はともかく、東京タワーの色について検索してみた。
 正解は、「インターナショナルオレンジ」だった。朱色と赤の中間くらいの色だ。航空法が定められた色で、勝手に変えることはできないそうだ。

 鳥居の色だから東京タワーは日本的なんだと思い込んでいたのだけど、そのまま思い込んだままでいたかったな。

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和歌山県, Japan
早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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