2009年1月28日水曜日

国境なき医師団がフランスで生まれた理由を考えてみた。

 国境なき医師団Médicins Sans Frontièresが、英国でもなく、スイスでもなく、どうしてフランスで始まったのか、以前から気になっていた。
 根拠の薄い推測だが、以下の要因が大きいのではないか?

1)人口当たりの医師数は日本よりも多い。日本よりは医師があまっているわけだ。先進国の基準からすれば、むやみにあまっているわけではないが。
2)平均所得がフランスの医師は高くない。ある資料によれば平均年収は55,000ドルだそうだ。1ドル=100円だとして、550万円にすぎない。日本の勤務医(40歳)の平均年収が1,200万円であることからすると半分以下である。

 あくまでも「日本と較べれば」の話だが、医師があまり気味で、年収も低い。フランスの医師の年収だと、ギリシアなどの海外でヴァカンスを過ごすことはできなさそうである。そういう状況なら、しばらく外国で暮らしながらヴォランティア活動でもしようという気になるんじゃないかなと思ったのだ。
 もしも、フランスの医師の平均年収が2,400万円だとしたら、年収を1,800万円に減らしても9か月だけ働いて、毎年3か月間は、海外でヴァカンスを楽しむ生活を送りそうだ。
 動機がどういうものであれ、国境なき医師団の活動そのものに対して、私は肯定的である。募金を呼びかけるダイレクトメールに国境なき医師団が年間30億円くらい費やしているのも、より大きな活動をするためには必要なんだと思うし。

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和歌山県, Japan
早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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