2009年1月11日日曜日

入学式の写真を見ているとわかること

 生徒の入学式の写真をいろいろと見せてもらっていると、学校の格によって、ある傾向が見られた。

 まずは、着物である。
 中学校・高校の入学式では、偏差値が高くなればなるほど、母親の着物着用率が高くなる。
 着物はそれなりに値段が高い。富裕層になればなるほど、高価な着物を購入する余裕がある。しかしながら、着物で出席できる場はあまりない。箪笥の肥やしにしてばかりでは、ちょっともったいない。羽織る機会があれば、なるべく羽織りたくなるというものだ。
 そうした数少ない場が、子どもの入学式だ。
 着物姿の母親が10%を超えると、その学校は格式/偏差値が高いといえるようである。

 もうひとつ。
 格式/偏差値が高くなると、両親の出席率が高くなる。つまり、保護者と生徒が揃った写真だと、保護者が生徒数の2倍くらいになる。2倍近くとなると、格式/偏差値が高いといえるようだ。
 ちなみに、東京大学の入学式ともなると、入学者数の4倍の保護者ならびに関係者が出席するときもあるそうだ。祖父母も出席するし、「これを逃したら東大の入学式に出席する機会はない」と叔母までもが出席する家庭もあるそうだ。

 これまでに指導した生徒のうちで、入学式の出席者が最多であったのは、7人というもの。生徒の両親と、母親の妹夫婦で歯科医院を運営しており、その歯科医院は母方の祖父が経営していたものだが、2人の娘夫婦が歯科医師や歯科技工士の資格で運営していた。妹夫婦には子どもがなく、跡継ぎはその生徒だけ。歯学部に合格して、一族全員が大喜びで、両親・妹夫婦・母方の祖母・父方の祖父母が入学式に出席した。

 私が大学に入学したときには、祖父母どころか、両親も入学式には出席しなかったなあ。というか、私自身、辞書や教科書を購入する費用を捻出するため、入学式のときにはアルバイトをしていた。入学式のことを、民俗学などでいうところの「ハレ」とはだれも把えていないようだ。

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和歌山県, Japan
早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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